ワクチン・予防

大切な家族の健康をサポートします

ワンちゃんや猫ちゃんは人間と同様にさまざまな病気にかかるリスクを持っています。そのため、飼い主である皆様が、健康診断や予防接種などを計画的に利用することで、長く楽しい生活を維持しやすくなります。
定期的に健康診断を受ければ、さまざまな疾患を早期に発見して軽症のうちに対処できる機会が増えますから、6歳までは年に1回、それ以降は年2回の受診をおすすめします。
また、ワクチンはペットたちがかかりやすい病気を予防するために多数開発されているので、ぜひ大きな疾患を防ぐためにも定期的にご利用ください。

人間と動物の年齢の違い

犬猫の年齢 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 6歳 7歳 8歳 9歳 10歳 11歳 12歳
人間の年齢 15歳 24歳 28歳 32歳 36歳 40歳 44歳 48歳 52歳 56歳 60歳 64歳
13歳 14歳 15歳 16歳 17歳 18歳 19歳 20歳
68歳 72歳 76歳 80歳 84歳 88歳 92歳 96歳
犬猫の年齢 人間の年齢
1歳 15歳
2歳 24歳
3歳 28歳
4歳 32歳
5歳 36歳
6歳 40歳
7歳 44歳
8歳 48歳
9歳 52歳
10歳 56歳
11歳 60歳
12歳 64歳
13歳 68歳
14歳 72歳
15歳 76歳
16歳 80歳
17歳 84歳
18歳 88歳
19歳 92歳
20歳 96歳

※大型犬は小~中型犬に比べ年を取るのが早い傾向にあります。

季節により特に気をつけたい病気

熱中症

犬・猫は人に比べて発汗による体温調整ができません。真夏は当然ながら、温度・湿度の上昇しはじめる頃から注意してください。

FUS(猫泌尿器症候群)

寒くなると、猫は飲水量やトイレの回数が減り、特に男の子では、尿石などにより、尿が出せなくなることがあります。

1年間の予防

ノミ

温度が13℃あると活動します。室内では1年を通して寄生の可能性があるので通年の予防をおすすめします。

マダニ

お散歩の時、草むら等で寄生することが多いです。

フィラリア

蚊がうつす病気です。蚊は気温17℃から活動するといわれているので、東京では5月頃から11月頃までの予防が必要です。

混合ワクチン

ウィルスや細菌による感染症から犬・猫を守る為、特にこどもの頃や、年をとってからは重要です。1年に1度、接種しましょう。

狂犬病ワクチン

狂犬病予防法で年1回のワクチン接種が義務付けられています。

危険な食べ物

なるべく与えない方がいいもの


カツオブシ・ニボシ

塩分・マグネシウムが多く、取りすぎると泌尿器系の病気になる可能性があります。

牛乳

お腹がゆるくなる事があります。水のかわりに牛乳をのむと肥満につながります。

絶対にあげてはいけないもの


  • ネギ類・ニンニク類(貧血)
  • チョコレート・カフェイン(不整脈)

その他


  • 鳥の骨・鯛の骨…食道や胃を傷つけます。
  • 観葉植物…中毒を起こすものがあります。
  • ドッグフード…猫が食べ続けると栄養不足(特にタウリン)になります。
  • キャットフード…イヌが食べ続けると栄養過多になります。

生涯を通した予防となる「避妊・去勢」

避妊・去勢手術をすると、望まない繁殖を防げるだけでなく、さまざまな疾患の予防や問題行動の軽減に役立ちます。 避妊手術をすれば、乳腺や卵巣、子宮に関連する疾患を予防できますし、発情期に起こる出血を解消できます。また、去勢手術を行うと、前立腺や精巣、肛門腺周辺の疾患を防ぐことが出来る上に、尿によるマーキング行動を抑制し、攻撃性を減らすことが出来ます。
これらの点を踏まえて、当院では繁殖を予定していないワンちゃんや猫ちゃんには、避妊・去勢手術をおすすめしています。

避妊・去勢手術のメリット

  • 避妊手術のメリット

    • 計画外の繁殖の予防
    • ホルモンバランスによる偽妊娠予防
    • 発情によるストレス低減
    • 発情期の出血防止
  • 去勢手術のメリット

    • 計画外の繁殖の予防
    • 問題行動、攻撃性の抑制
    • メスの発情によるストレス軽減

ワクチン接種

ワクチンは重篤な症状を起こす感染症のリスクを軽減するために、あらかじめ免疫をつけることを目的としています。ワクチンを接種していればその動物にとってのリスクを軽減できるだけでなく、周辺の人間や動物に感染させる可能性も減らせますから、社会全体の安心・安全に寄与します。
例えば、狂犬病はワクチン接種が義務付けられたことで日本では長く発症例がありませんが、ひとたび流行すればワンちゃんだけでなく人間の命も危うくする病気です。
混合ワクチンなどは接種すべきかわからないという方も多いと思いますので、お気軽にご相談ください。

犬のワクチン

狂犬病ワクチン

狂犬病は、ワンちゃんだけでなく人間を含むあらゆる哺乳類に感染します。発症すると非常に致死率が高い恐ろしい病気なので、年に1回のワクチン接種が義務付けられています。もし接種を怠ると、飼い主様に対する罰則もあるほど厳重な扱いをされています。
狂犬病は日本では何十年も市中感染が見られませんが、海外では多数の国で人の命を奪っている病気です。日本では海外との交流をゼロにすることはありえませんから、日本でも再度流行する可能性が無いとは言えません。そのため、毎年1回の接種を必ず忘れないようにしましょう。

混合ワクチン

狂犬病ワクチンのように義務ではありませんが、接種するとさまざまな病気を予防できます。

予防できる伝染病

  • ジステンバー
  • パラインフルエンザ
  • パルボウイルス感染症
  • コロナウィルス
  • アデノウィルス感染症
  • レプトスピラ3種

猫のワクチン

混合ワクチン

義務化はされていませんが、摂取すると多数の病気を予防できます。

予防できる伝染病

  • ウイルス性鼻気管炎
  • パルボウイルス
  • カリシウイルス

フィラリア感染症予防

フィラリア感染症とは

フィラリアは蚊によって媒介される感染症で、フィラリアの幼虫が体内に侵入すると肺や心臓に寄生してさまざまな悪影響を及ぼします。代表的な症状として貧血や咳、腹水や活動が低下することなどがあり、命に関わることもあります。
発症後は出ている症状への対処と並行して駆虫が必要となりますが、駆虫には副作用も伴います。
フィラリア感染症は、しっかりとした予防を行なえば防ぐことが出来る病気です。ご自宅のワンちゃんだけでなく周囲の動物たちを苦しめないためにも、しっかり予防を行いましょう。

猫のフィラリア

フィラリア感染症はワンちゃんに多く見られますが、猫ちゃんが無縁というわけではありません。猫ちゃんの場合、蚊に吸血されたときに体内にフィラリアの幼虫が侵入しても、ワンちゃんに比べると寄生されにくいため発症例は少ないのですが、中には心臓に寄生されてしまう例もあるので油断はできません。
猫ちゃんはワンちゃんよりも心臓が小さいことから、寄生したフィラリアが少なくても重症化のリスクが上がります。症状としては呼吸困難や活発性の低下、咳や嘔吐などが見られますが、中にはほとんど症状が出ないうちに突然死することもあります。猫ちゃんのフィラリア予防は簡単なので、ぜひ当院にご相談ください。

ノミ・マダニの予防

ノミ

ノミはワンちゃんや猫ちゃんの体表に寄生して、吸血した際に強いかゆみを引き起こします。また、アレルギーや脱毛、湿疹の原因になりますし、ノミが感染症を媒介することもあります。また、ノミは寿命が10~20日程度しかないのに、産卵して増える速度が早いので動物たちの身体や家庭のカーペットなどで増殖する可能性があります。そのため可能な限り屋内に持ち込まないことや、予防をしっかり行っておくことが重要です。
予防薬は首にたらすタイプや飲ませるタイプから選ぶことが出来るので、まずはお気軽にご相談ください。

マダニ

マダニは公園や道路の脇の草木などにも存在しているので、ワンちゃんが散歩した際などに遭遇することがあります。マダニは体温や二酸化炭素を検知し、植物から動物に飛び移って血を吸います。吸血される量が多いと貧血を起こすこともありますし、さまざまな病気を媒介する点でワンちゃんや猫ちゃんにとって大きな脅威になります。ただし、体表についたマダニを無理に取ろうとすると、顎体部が残って化膿することがあるので、ぜひ当院にご相談ください。

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